多重債務者問題が法律を変えた

多重債務問題は消費者金融が出来た頃から存在していました。以前はサラ金地獄とも言われましたし、クレジットカードの使い過ぎと合わせてカード破産等とも言われました。大抵の多重債務者が消費者金融以外の債務も持っている事が多く、問題を複雑にしていたのです。

多重債務に陥る典型的な例をご紹介します。まず、最初はどうしようもない資金不足で利用します。最初の借入は10万円程度ですが、昔は最初の契約で50万円の枠が取れる事が多かったので、返済をしながら徐々にまた借り入れてしまい債務が膨らみます。しかし、延滞も遅延もないので消費者金融は優良な客として融資枠の拡大を提案してきます。50万円の枠から100万円の枠にしてくれると言われると、大抵の人が応じてしまうのです。

そのうち毎月の返済が苦しくなって来て、自己資金での返済をせずカードローンで借りて返済をするようになります。直ぐに100万円の枠が一杯になってしまうので他の消費者金融と契約してこれを繰り返すようになってしまうのです。後は雪だるま式に債務が増えていき契約出来る消費者金融が無くなると問題が表面化するのです。完全に支払い能力を超えていますので債務整理をしてブラックリストに載るしか解決方法が無くなるのです。こうした問題が長年指摘されていましたが、なかなか法改正には結び付きませんでした。

しかし、政府もこの問題の深刻さに気付きやっと法改正に至ったのです。現在では法改正によって消費者金融の多重債務者は減りましたが、無くなった訳ではありません。自己管理をせずに安易な借入を繰り返せば同じ事は誰の身にも起きる可能性があるのです。